UTPSVとは

世界遺産のポンペイやエルコラーノで有名なヴェスヴィオ山の北麓で、火山噴火により罹災・埋没したローマ時代の壮大な遺跡を発掘調査する東京大学の学際研究プロジェクトです。イタリア共和国ソンマ・ヴェスヴィアーナ市において2002年から発掘調査を続けています。

2024.04.10
仮設サイトopen
2024.04.17
東大基金のサイトに本プロジェクトの調査研究に対するご支援のお願いページを立ち上げました。
   
   
   

これまでの調査

2002年から続けられている発掘調査によって、古代ローマ時代の極めて大規模な建造物が検出されています。これまでの調査によって、これらの建造物は長い年月の間、改築・廃棄・再建を繰り返し、ヴェスヴィオ火山の噴火による複数回の罹災を経て地中に埋没していたことが明らかになっています。

調査の成果

本プロジェクトによる広範な発掘調査によって、大規模で壮麗な建築物の遺構、大理石製の彫像や各種土器類を中心とする多種多様な出土遺物などが検出され、それらの考古学資料によって、これまでに多くの新知見が得られています。

学際研究

本プロジェクトは考古学による遺跡の発掘調査を中心としながら、火山学・歴史学・文化財科学・古環境学・リモートセンシング・精密計測/測量学など多様な学問分野の協力のもと、最新の学際研究によりすすめられています。

V-UTPSV

本プロジェクトでは、通常の写真/動画撮影による調査記録に加えて、SfM/MVS手法による三次元計測や全天球カメラによる写真/動画撮影など各種最新技法による記録も積極的に行い、三次元モデルによる遺構/遺物のヴァーチャル復元など、より高精細でインタラクティブな情報発信を行います。

研究体制

本プロジェクトは、東京大学大学院総合文化研究科グローバル地域研究機構地中海地域研究部門を中心に複数の研究機関の協力を得て、考古学を中心とする国際/学際的な研究体制を組織して運営されています。

 東京大学
 プロジェクト ソンマ・ヴェスヴィアーナ